活動報告

「コピーの学校」in CCC 、Lesson 1 講師を担当した岡本です。

6月6日(金)に開校された「コピーの学校」Lesson1「広告は何を語ってきたか。」の講師を担当した、岡本 國治です。
ご参加いただいた皆さま、わずかでも学びになりましたでしょうか。

何がほんとうに必要なことで、何が無駄なことなのか。これがあべこべになってしまうと、人と人は断絶してしまう。「伝える」という仕事をしながら、こんなことを考えています。
人はひとりでは生きていけない。語り合い、想いを受け止め、理解し合うことで、どちらも生きていける。ご飯を食べられさえすれば生きていけると言っても、できれば一人ではなく誰かと、おいしいねと言いながら食べたい。お酒は身体の栄養とは関係ないかもしれないけれど、ときには心通う人たちと、ワイワイ楽しみたい。音楽、美術、文学、演劇、ダンス、スポーツ・・・・・。必要か、無駄かと問われたら、どれもゼッタイ必要だと答えたい。

最初から最後まで結果だけを追い求めると、欲しかった果実は逆に掌からこぼれていってしまう。想いの話から入っていくと、望外のうれしい結果が付いてくる。どちらが無駄なことだったのか————。
表現にセレンディピティ(ひらめき)が欠かせないように、そしてセレンディピティは無駄と思える時間から生まれるように、広告にもビジネスにも、それが「人を相手にするものなら」無駄と思えるアイドリング時間が必要なのではないか。幸いにもコスパ、タイパを求める部分にはAIの進化が応えてくれるようになってきました。人を相手にする時はもっと長いスパンで考えたい。人ほど手に負えない、複雑な相手はいないのですから。

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